涙を流しながら倒れこむ白川は力を使い果たしたかのように
身動きがとれずにいた
『おら!もう許せねぇ!!』
三平は叫んだ
『三平!今がその決める時だ!』
軽トラックで谷地坊主が現れた
三平へ
『これを使え!』とタックルを放り渡す
そして魚紳は今まで散々釣り勝負を三平に仕掛けたが
脳裏には
常に勝負を挑んで、常に負け続けてきた
勝負を前にその負い目を、またタックルバトルでも感じていた
魚紳も叫ぶ!
『もう、これ以上は負けられない!』
怒りの魚紳は、三平めがけてモアザンを振りかざし
一気に叩き込んだ!
三平のタックルは
谷地坊主に借りた谷地坊主オリジナルトラウトロッドにアンダースピン
使い慣れないタックルでの勝負であるが
アンダースピンの鉄壁のフェイスが魚紳の攻撃を返し打ちにする
モンスタートラウトロッドの長いグリップは
完璧なまでに魚紳のモアザンの剣撃をしのいでしまうほど!
谷地坊主
『さすが、三平!!我がタックルもすぐに自分の物にしてしまうな!』
しかし、三平の体力ではヘビー級の谷地坊主タックルを使いこなすには力不足
三平の速度は時間が経つに釣れ、遅くなっていく!!
魚紳の攻撃が徐々に三平をかすめ
『最終奥義!ツバメ返し!!』
魚紳はムツゴロウの時に見せた
三平の技を既に体得していた
その一撃が、三平の背中にズバッと決まった
三平は倒れた...
意識が遠のく中、
声が聞こえる
『さんぺい.....さんぺい......』
『この声は!』
『さぁ、立ち上がるのです!!、これを使いなさい』
『じっちゃん!』
さんぺいの腕がカッ!!と金色に輝き
一平竿が現れた!!
そして三平の体は青いオーラを放ち始めたのだ!
谷地坊主は叫んだ!
『青き衣をまといて金色の野に降り立つべし
失われし大地との絆を結びついに人々を青き清浄の地へ導かん』
失われし大地との絆を結びついに人々を青き清浄の地へ導かん』
三平は、一平竿という名刀をえて
魚紳の前へ
ふたたび、立ち上がるのであった!!
魚紳も
『そろそろ、本気でいかせてもらうぞ!』
魚紳の体をどす黒いオーラが漂い
デビル魚紳と化した!
三平の一平竿は長剣
一寸のくるいなく削り上げられ、丹念に磨き上げられた
竹のブランクは光り輝きながらも、素晴らしい弧を描き
藤の皮を丹念に締め上げられたグリップは
三平の全身の力が一気に穂先まで伝わっていく
魚紳はステラで防戦するも
一平竿による連打による振動で
金属ボディらしいリールフットの割れを起こし
防御する盾を落としてしまった!!
デビル魚紳めがけて、
最後の一撃を
三平は打ち込むのであった!
次回 釣りキチ三平がこんなに可愛いいわけがない
『ほねすと☆ラプソディー』
おたのしみに!
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あとがき
うわっ長っ!!