釣りのお話

スピンキャスト普及委員会委員長の釣りのお話

釣りキチ三平の錬金術師 (第8話)

涙を流しながら倒れこむ白川は力を使い果たしたかのように
身動きがとれずにいた

『おら!もう許せねぇ!!』

三平は叫んだ



『三平!今がその決める時だ!』

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軽トラックで谷地坊主が現れた



三平へ
『これを使え!』とタックルを放り渡す






そして魚紳は今まで散々釣り勝負を三平に仕掛けたが

脳裏には
常に勝負を挑んで、常に負け続けてきた
勝負を前にその負い目を、またタックルバトルでも感じていた


魚紳も叫ぶ!
『もう、これ以上は負けられない!』


怒りの魚紳は、三平めがけてモアザンを振りかざし
一気に叩き込んだ!


三平のタックルは
谷地坊主に借りた谷地坊主オリジナルトラウトロッドにアンダースピン
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使い慣れないタックルでの勝負であるが
アンダースピンの鉄壁のフェイスが魚紳の攻撃を返し打ちにする
モンスタートラウトロッドの長いグリップは
完璧なまでに魚紳のモアザンの剣撃をしのいでしまうほど!


谷地坊主
『さすが、三平!!我がタックルもすぐに自分の物にしてしまうな!』


しかし、三平の体力ではヘビー級の谷地坊主タックルを使いこなすには力不足
三平の速度は時間が経つに釣れ、遅くなっていく!!


魚紳の攻撃が徐々に三平をかすめ

『最終奥義!ツバメ返し!!』

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魚紳はムツゴロウの時に見せた
三平の技を既に体得していた



その一撃が、三平の背中にズバッと決まった




三平は倒れた...





意識が遠のく中、



声が聞こえる





『さんぺい.....さんぺい......』






『この声は!』




『さぁ、立ち上がるのです!!、これを使いなさい』



『じっちゃん!』



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さんぺいの腕がカッ!!と金色に輝き
一平竿が現れた!!

そして三平の体は青いオーラを放ち始めたのだ!






谷地坊主は叫んだ!

『青き衣をまといて金色の野に降り立つべし

失われし大地との絆を結びついに人々を青き清浄の地へ導かん』




三平は、一平竿という名刀をえて
魚紳の前へ

ふたたび、立ち上がるのであった!!




魚紳も
『そろそろ、本気でいかせてもらうぞ!』

魚紳の体をどす黒いオーラが漂い
デビル魚紳と化した!


三平の一平竿は長剣

一寸のくるいなく削り上げられ、丹念に磨き上げられた
竹のブランクは光り輝きながらも、素晴らしい弧を描き
藤の皮を丹念に締め上げられたグリップは
三平の全身の力が一気に穂先まで伝わっていく


魚紳はステラで防戦するも
一平竿による連打による振動で
金属ボディらしいリールフットの割れを起こし

防御する盾を落としてしまった!!


デビル魚紳めがけて、

最後の一撃を
三平は打ち込むのであった!

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次回 釣りキチ三平がこんなに可愛いいわけがない


『ほねすと☆ラプソディー』


おたのしみに!





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あとがき

うわっ長っ!!